映画『アンチ・ライフ』が公開されました。作品情報、監督、キャスト、「それ」の正体や、ブルース・ウィリスの活躍、考察をネタバレありで書いていきます。
映画『アンチ・ライフ』の作品情報
予告編
西暦2242年を舞台としたSFアクションスリラー。映画『ダイ・ハード』などでおなじみのスター、ブルース・ウィリスが出演。
製作年・国
2020年・カナダ
上映時間
92分
原題
Anti-Life
配給
プレシディオ
レイティング
PG12
劇場公開日
2021年1月15日
上映館
https://anti-life.jp/theater.html
映画『アンチ・ライフ』の監督、キャスト
監督
ジョン・スーツ
キャスト
ブルース・ウィリス | クレイ |
コディ・カースリー | ノア |
トーマス・ジェーン | アダムス提督 |
カラン・マルヴェイ | ティーク |
レイチェル・ニコルズ | チェンバース |
ティモシー・V・マーフィ | スタンリー司令官 |
カサンドラ・クレメンテイ | ヘイリー |
キャスト、スタッフの詳しい情報は→映画【アンチ・ライフ】のキャストとあらすじ。ブルース・ウィリスが戦う正体不明の「それ」とは?
映画『アンチ・ライフ』のネタバレありの感想
「それ」の正体とは?
「それ」はエイリアンです。ある実験の失敗により地球で活動停止していたものが目覚め、それが宇宙船内に持ち込まれてしまいました。大きなミミズみたいなエイリアンが人間の体に入り込み、操ります。銃で撃っても効果がないので焼き尽くすしかありません。撃たれても復活したり、人間にかみついて感染させるのはまるでゾンビ!
設定がゾンビっぽくなったのはちょっと笑ってしまいました。前半でだんだん何かが増殖して襲ってきそうという、恐怖心をあおってくる感じは不気味でうまい演出でした。
後半ではバトルでバラバラになった何人分ものパーツが集まって大きな怪獣みたいなエイリアンに成長しました。
エイリアンが喋るシーンがなかったので、彼らの本当の目的は分かりません。「人類を消滅させるつもりだ」という前提で皆が戦います。エイリアンは人間を消滅させて、その後どうしたいのかを知りたかったです。
ブルース・ウィリス(クレイ)の活躍
穏やかにしていても「怒らせたら怖いぞ」という雰囲気はさすがブルース・ウィリスです。巻き込まれ型のヒーロー役のイメージが強いですが、今回のクレイもそういった感じです。
アクションとしては銃や火炎放射器を使用して戦います。
そして、クレイは若いノアとヘイリーを脱出させて自らとエイリアンの乗った宇宙船を爆破させて人類を守ろうとしました。映画『アルマゲドン』のように犠牲になってでも、という姿には感動しました。もし次回作があるなら、何らかの形で生き残っていてほしいです。
クレイはお酒が大好きでいつも飲んでいます。好きが高じて、宇宙船内でお酒を製造していたのには驚きました。旅の唯一の楽しみ、といったところがほほえましいです。いつも余裕ありって感じです。
ホログラムで神出鬼没なのもユニークでした。
映画『アンチ・ライフ』についての考察
タバコは未来にもある?
西暦2242年が舞台ですが、宇宙船内でタバコを吸うシーンがあります。今でさえ煙の出ないタバコがあるし、屋内は禁煙が当たり前になってきています。余談かもしれませんが、2242年に煙の出るタバコってあるのかな?しかも宇宙船内で喫煙ってどうなんだろうか?換気システムがものすごく優秀だから大丈夫とか?
量子ジャンプがすごい!
宇宙船は「量子ジャンプ」で一気に30年後へ移動します。時間を飛び越えましたが、人間は老けずにそのままです。これで旅の距離も縮まります。この技術で過去に戻って地球を救えたらいいですね。
ニューアースはどんなところ?
ノアとヘイリーは無事にニューアースへ到着しました。そこは海岸沿いで自然豊かな場所に見えました。
1人の少女が立っていますが、すでにゾンビ化した顔つき。ノアが戦闘態勢に入ります。大きなエイリアンのシルエットも遠目に映ります。ニューアースもエイリアンにやられてしまったのでしょうか。生存者がいるのかも分かりません。2人はどうやって生き延びるのか、いろいろと気になったまま、これでThe Endです。
ノアとヘイリーはアダムとイヴ?映画『猿の惑星』的ラスト
ニューアースの風景が地球にしか見えないので、映画『猿の惑星』的なラストをほうふつとさせます。ノアとヘイリーは人類が滅亡した地球に戻ってきてしまった、とか?
ノアとヘイリーは恋人同士で、ヘイリーは妊娠中です。ラストで破水したので子供が生まれるでしょう。人類が滅亡したのなら、この二人はアダムとイヴのような存在となるのかも…
ちなみにヘイリーはアダムス提督の娘です。ヘイリー・アダムスです。アダムとイヴを暗示しているのでしょうか…
(アダムス提督は割と早い段階で自爆したのが気の毒でした)
まとめ
映画『アンチ・ライフ』の作品情報、監督、キャスト。「それ」の正体や、ブルース・ウィリスの活躍、考察をネタバレありで書きました。ブルース・ウィリスの、いるだけで何かやってくれるだろうと想像させてくれる存在感はさすがです。
全体的なアクションの物足りなさと中盤のテンポの悪さがちょっと残念でした。でも、正直もっとB級っぽいかと思っていたので、想像よりはずっと楽しめました。
個人的には続編がないとすっきりしないので、できれば製作していただきたいです。
画像出典:IMDb